政府推奨の「おこめ券」静岡県内では10市町が「配布しない」方針を表明

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政府が推奨する物価高対策のおこめ券配布。静岡県内では10の市と町が配布しない方針で、自治体の消極姿勢が鮮明となっています。

 先週金曜日の発表で、過去最高値を更新したコメの価格。

 5キロあたり4335円となっています。

 コメ価格が高止まりする中で、政府が物価高対策として打ち出したのが、おこめ券の配布。

 ただ、1割を超える経費率の高さなどから、おこめ券を「配布しない」とする自治体が相次いでいます。

 静岡県内でも…。

静岡市 難波喬司市長
「静岡市としてはおこめ券をやるつもりはありません/静岡市はずっとデジタル商品券を やっていますので、その方が効率的で、選択肢も増えると思います」

富士市 小長井義正市長
「基本的にはおこめ券は使わない考え/物価高騰対策ならば、米価を下げるための対策を本来国がするべきで、おこめ券を配布することではない」

嶋田光希アナウンサー
「いま自治体によって対応が分かれているおこめ券の配布。こちら御殿場市では独自の通貨、「富士山Gコイン」を活用するということなんです」

客「2万円」

店「カード?アプリ?」

客「アプリ」

男性がチャージしていたのは、カードやスマホのアプリに入金して使う、

 御殿場市のデジタル地域通貨、「富士山G(ジー)コイン」。

嶋田光希アナウンサー
「きょうから富士山Gコインで決済すると30%還元されるということで、このようにチャージの列ができています」

 買い物の前にチャージの列に並ぶ、多くの客。

 物価高対策として、9日から市内の対象店舗で「富士山Gコイン」で支払うと、30%の還元が受けられます。

買い物客
「きょうからというので、喜んで来た。うれしい、30%。たとえ10%でもうれしいよ」

買い物客
「うれしいです。年末になったら、寿司などに使いたい」

 還元の上限は、1人6000円分です。

買い物フィラー
「富士山Gコイン」であれば、お米に限らずに使用することが可能です。

 市長は…。

御殿場市 勝又正美市長
「緊急性というか今すぐやることが必要。それと市民が喜ばれる政策、これが一番」

 富士山Gコインは、市民のおよそ7割が使用しているといい、使えるお店は400店舗以上。

 既存のシステムを使うため、コストをほとんどかけなくて済むそうです。

 元々、市独自の物価高対策として10%のポイント還元を予定していたところ、

 重点支援地方交付金の拡充が打ち出されたため、還元率を20%上乗せしたそうです。

 おこめ券の配布について、静岡県内での対応状況です。

 配布しない方針なのが静岡市、富士市、御殿場市、牧之原市、富士宮市、伊豆市、吉田町、小山町、
西伊豆町、南伊豆町の少なくとも10の市と町です。

 交付金の活用方法が自治体に委ねられる中で、効果的な政策を打ち出せるか問われることになります。

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