中部電力が初めて静岡県と地元・御前崎市に公の場で謝罪と説明 浜岡原発の再稼働に向けた審査のデータ不正利用問題
中部電力静岡支店 植田光紀支店長
「ご支援、ご理解を根底から覆す。そういった事象で極めて深刻、重大だという風に認識をしておりまして、申し訳ない」
静岡県の危機管理部の職員に謝罪したのは、中部電力静岡支店の
植田光紀支店長です。
中部電力は浜岡原発の再稼働審査を巡り、不適切なデータを提出して想定される地震の揺れを過小評価していた疑いがあると公表していて、9日初めて公の場で静岡県に説明しました。
酒井浩行危機管理監
「(ほかの)審査項目において今回のような不適正事案というものはなかったのでしょうか」
植田光紀静岡支店長
「たとえば基準津波ですとかプラントにかかる審査については、今のところはまだ調査を出来ておりません。(第三者委員会の)調査
に全面的に協力していく」
浜岡原発をめぐっては去年11月にも安全対策工事で不適切事案が発覚し、副社長2人が辞任したばかりでした。
斉藤耕司危機管理部長
「わずか1カ月ちょっとで、またこういうことが出てきたわけじゃないですか。同じ原子力部門で起こったわけですが、この点について中部電力さんはどんな認識をお持ちなんですか」
植田光紀静岡支店長
「非常に由々しき事態だと思っております。原子力部門全体につきまして、解体的な再構築を含め、抜本的に見直す覚悟を持って臨む
所存でございます」
斉藤耕司危機管理部長
「言葉だけじゃなくて実行を伴うような対策を、ぜひお願いします」
相次ぐ不祥事で揺らぐ中電への信頼。
苦言は原発のおひざ元からも…
御前崎市 下村勝市長
「市民への説明も兼ねているという認識も持っているので、誠実に説明をしてもらいたい」
御前崎市の下村勝市長は午前、市議会で開かれた臨時の原子力対策特別委員会で、説明に訪れた中電幹部にこのように述べました。
委員からは…
御前崎市議会原子力対策特別委員会 河原崎恵士委員長
「データの捏造(ねつぞう)は原子力発電の安全性を揺るがす許しがたい暴挙であるとともに、地域住民の安全をも脅かすものであったと解釈せざるを得ません」
委員からはほかにも、「経営方針に問題があったのではないか」
という声や、「住民に説明し安心させるべき」などの声が上がりました。
下村勝市長は「第三者委員会で専門家がどこまで調べるのかが大事になる」と指摘しました。
御前崎市 下村勝市長
「どのくらいの分をですね、抑制数値を抑えたのか。その数値の幅によってかなり印象が変わってくるという認識を持っている」
中部電力 豊田哲也原子力本部長
「裏切られたという言葉をたくさんかけられたと思っている。事実関係をしっかり確認し、そこの原因が何だったのか。そしてそれに対して私たちが何をしなければならないのか、まずここを取り組んでいく」
中部電力は今後、市民に対する説明会を開く方針で、林欣吾社長が下村市長に直接説明する場を設けることも検討するということです。
