【高校野球静岡大会】磐田市から初の甲子園出場へ　文武両道の進学校を引っ張る　エースで４番の大黒柱　磐田南高校

夏の高校野球静岡大会は１２日から２回戦。いよいよシード校が登場します。その一角、　春ベスト４と躍進した磐田南は地元出身のエースで４番がチームをひっぱります。

磯部祐監督
「いい意味でプレッシャーに感じてその中で力を出す。いつも通りのスイングをする。そういうつもりでやりなさい。はい準備しろ」

　校訓でうたう文武両道。

　進学校でシード校磐田南の大黒柱が地元・磐田市出身の山田堅正選手です。

磐田南・山田堅正選手
「チーム全体で磐田初の甲子園というところを目指してやってきているので、夏絶対に甲子園に行きたいって気持ちが強いです」

　磐田南は春の県大会で３２年ぶりにベスト４進出。

　山田選手はエースとしてチームをけん引し、準決勝でも優勝した聖隷クリストファーをあと一歩のところまで追い詰めました。

磯部祐監督
「投げる力はもともといいものがあったが、それを発揮できずにいたところを本人が気付いて懸命に努力してくれたものですから
いい球を投げるようになったんじゃないかなと」

　選手の成長を促したのが県外の甲子園常連校との練習試合。

　おととし夏の甲子園を制した慶応高校などと戦い大いに刺激を受けました。

　目指すは磐田市から初めての甲子園。

　市民の期待も高まっています。

男性市民
「いよいよ現実味を帯びてきているかなということで、地元も盛り上がっていると思います」

女性市民
「期待していますよ。ぜひ今年は出てもらいたいです」

　あすの初戦・浜松湖東戦を控えた１０日、山田選手がブルペン入り。

山田堅正選手
「夏に向けてやってきたのでワクワク面が強いですね」

　最速１４５キロを誇る直球と武器となるスライダーを中心に、４０球ほど投げ込みました。

　山田選手には憧れる中学校の先輩がいます。

それが２０２１年
　静岡高校のエースだった高須大雅投手です。

　山田選手と同じ磐田東中学出身の高須投手は夏の静岡大会で３７イニング無失点。

　圧巻の投球で甲子園に導いた姿を山田選手は常にイメージしています。

山田堅正選手
「やっぱり憧れていて、ピッチャーが点をやらなければ絶対に勝てるので、そういったところは尊敬していて、県大会無失点を目標にしています」

　その山田選手はバットを握ってもエースで４番。

　マウンドに立たない試合でも野手として出場し、攻撃でチームを引っ張ります。

「ナイスバッティン！」

　春ベスト４から夏は静岡の頂点へ。
　
磯部祐監督
「自分たちが一生懸命やってきたことだったり、考えてきたことを試合で表現すると、こういう結果になるんだという部分では、自信にしてくれたと思いますし、おのずと結果はついてくるんじゃないかなと考えています」

　磐田市民の期待も背負って。

　大黒柱・山田選手を先頭に磐田南が夏の初戦に臨みます。

山田堅正選手
「自分が引っ張っていって最終的に勝てればいいので、チームが勝つというところに重点をおいてやっていきます」