サクラエビ秋漁 2回目の漁も漁協にとっては期待外れの水揚げ それでもサクラエビ好きは期待して待ち望む
11月1日に秋漁が解禁となったサクラエビ。初日の水揚げは
去年と比べて3分の1に落ち込みましたが、その後どうなって
いるのでしょうか。
静岡県桜えび漁業組合 實石正則組合長 由比港 9日
「エビの群れの大きさの素性が、初日に比べれば大きい海老が加入してきている。その点では良いのかなと思う。」
2回目の漁は 8日の夜行われ、水揚げ量は、由比港と大井川港と合わせておよそ4トン。
初日と比べるとおよそ4倍になり、状態も良くなってきているものの、今年の春漁の初日に、およそ40t の水揚げがあったのと比べるとかなり少なく、満足のいく量ではないようです。
Q 初日より量は増えた?
仲買人:
「増えたって程じゃない、これじゃ少ない。このエビならもう少し量獲ってきてもらって、みんなに行き渡るようになればいい」
仲買人:
「もっと量が獲れてほしい。秋は秋で小さくてやわらかくておいしいけど」
2回目の競りで15キロあたりの平均価格は、およそ7万9530 円という結果になりました。
初日の平均価格は8 万6790円だったため、水揚げ量は増えても、取引価格に大きな変化は無かったようです。
仲買人:
「(価格が)高い」
Q 量はどう?
「まだ全然足りない。半分どころじゃない。(今後に)期待したい。」
サクラエビの漁業組合によると、例年秋漁解禁直後の水揚げは少ない傾向にあり、水温が下がってくるにつれて、獲れる量は増えてくる見込みだといいます。
静岡県桜えび漁業組合 實石正則組合長 由比港
「少しずつながら、季節が進んでいるのかな。秋漁はこんなもん。それによって心配することないし、初日と今日のエビを比べてみれば、いい方向に向いている兆候がある。もっと増えてきてみなさんに食べていただけるような価格になればいいなと思っている。」
2回目の競りで、新鮮なサクラエビを仕入れることができたお店ではー
ごはん屋さくら 伊東忠雅店主 静岡・清水区 9 日
「全体的に少なくて、仲卸さんでもみなさんで分配状態になった。きょうの 1 品はすごくありがたく思う」
由比港の近くにあり、サクラエビを使ったメニューが豊富な「ごはん屋さくら」。
サクラエビの漁の時期になると特に人気なのが、「桜えび定食」(1980 円税込)。
生のサクラエビにかき揚げ、釜揚げしたものから佃煮やお吸い物まで、全てがサクラエビで埋め尽くされた、サクラエビ好きにはたまらない定食です。
ごはん屋さくら 伊東忠雅店主 静岡・清水区
「やっぱ違いますよ。「サクラエビ漁が始まりました」というのが流れるだけで、お客さんが待ってましたという感じでいらっしゃっていただけるという感じ」
浜松から 4 人家族:
「ネットでサクラエビの漁が、11 月に解禁された(と知った)ので、それで来た。幸せ。これはまた来ないと」
静岡市民 2 人組:
「すごいおいしい。カリカリしてて香ばしくて」
サクラエビの秋漁は来月25日までの予定です。