すすれば昭和のぬくもり 超シンプルラーメン 菊川市「中華飯店 龍華」
菊川市下平川、県道37号沿いにある「中華飯店 龍華」。三代続くこの町中華は、今も変わらぬ味を守りながら地域の人々の胃袋を支え続けています。まず紹介したいのは、シンプルながら奥深い「拉麺(ラーメン)」。豚骨ベースでありながら、澄んだスープは驚くほどあっさり。煮立たせずに丁寧に煮込むことで濁りを防ぎ、旨味だけを引き出しているからこそ。中太麺に、チャーシュー・メンマ・ネギという王道のトッピングがよく合います。チャーシューにはモモ肉を使用し、外側には懐かしさを感じさせるように食紅で赤く縁取り。まさに「昭和の味」をそのまま今に伝える一杯です。

ラーメンと2枚看板の「炒飯(チャーハン)」も昭和を感じさせる一杯。タマネギ、卵、刻んだチャーシュー、そしてグリンピースが加わった、シンプルながらもどこかほっとする味わい。味付けは塩、コショウ、醤油のみという潔さで、ややしっとりめの仕上がりが特徴です。ふっくらと炒められたごはんは、ラーメンとのセットにもぴったり。ボリュームもたっぷりで、満腹感も間違いなしです。

ぷにぷに、こりこりした食感が人気の逸品メニューが「木須肉(キクラゲと卵の炒め)」。豚肉、卵、ネギに加え、キクラゲが主役級の存在感を放つ炒め物です。しっかり水戻しされた大ぶりのキクラゲは、コリッとした食感が心地よく、旨味の染み込んだ卵や豚肉との相性も抜群。醤油と豚骨スープのコク深い味付けは、ごはんにもビールにもよく合います。

野菜をたっぷり食べたい方には「湯麺(タンメン)」がおすすめ。塩味ベースのスープに、炒めたキャベツ、もやし、タマネギ、豚肉、そしてキクラゲまで盛りだくさん。ガーリックがほんのり効いたスープはコクがありながらも、後味はすっきり。1日分の野菜がしっかり摂れる、体に優しい一杯です。

「硬炒麺(揚げ焼きそば)」は油でカラッと素揚げした麺の上に、たっぷりの野菜と豚肉を醤油ベースのあんでとじた一皿。最初はパリパリ、時間が経つと麺があんを吸ってしっとりと変化。一皿で二度おいしい、食感の楽しさがクセになります。

家庭的な温もりと昭和の香りが溶け合う「龍華」。日常の中に、ちょっとした幸せを感じられる、そんな町中華をぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。

中華飯店 龍華
菊川市下平川1536-2
TEL 0537-73-2271
営 11:00~14:30(L.O.14:00)/16:00~21:30(L.O.20:30)
休 水曜日
Pあり