送迎バス園児置き去り死亡事件 こども園の運営法人が遺族に対し面談を当面見合わせる通知…さらに驚きの一文が 静岡・牧之原市
牧之原市の認定こども園で園児がバスに置き去りにされ、死亡した事件で、運営法人が遺族に対し、面談を当面見合わせる通知をしていたことがわかりました。
去年9月、牧之原市の認定こども園「川崎幼稚園」で、園児が送迎バスに置き去りにされた事件。
当時3歳の河本千奈ちゃんが重度の熱中症で死亡しました。
千奈ちゃんの父親は事件直後に園と念書で交わした「廃園」の約束を守られなかったこと、月に1回行われている面談での園の対応を不誠実と感じていることなどをSNSなどで繰り返し訴えてきました。
河本千奈ちゃんの父親:
「娘に対する大切な思いというのはずっと変わらずにありますし、川崎幼稚園、学校法人榛原学園に対して誠意ある対応をしていただけていないので怒りがあります」
そんな中、先月、園側の代理人弁護士から「ご連絡」と題した文書が送られてきたと言います。
代理人弁護士:
「当法人関係者の河本様宅への訪問につきましては、しばらくの間見合わせとさせて頂きたく存じます」
文書には、面談見合わせの理由として、訪問するたびに遺族が
不信感を増していること。
事件でバスを運転していた増田立義前理事長がよかれと考えてしたことが、かえって遺族を苦しめていることなどを理由に挙げていました。
廃園の希望についても応じられないとした上で、文書にはさらに驚きの一文が記されていました。
代理人弁護士:
「事故を起こした法人自身がこのようなことを申し上げる資格はないのかもしれませんが、川崎幼稚園自体が千奈さんの人生の一部であると考えています」
これに対し、千奈ちゃんの父親は…
河本千奈ちゃんの父親:
「最初に見たときに目を疑いました。どういうつもりで書いたか
分からないが娘を殺した側、加害者が言う言葉ではない」
「廃園にすると大切な娘の思い出がなくなると言っているように感じました」
千奈ちゃんの父親は廃園または別法人への運営の移管を求めて
オンラインで署名活動を実施していて、20日時点で5800人以上の署名が集まっています。