備蓄米の販売期限延長も以前ほどの人気は…新米の入荷で需要が分散か 新米は予想を超える高値に

嶋田光希アナウンサー
「静岡市内のスーパーです。お米がずらっと並ぶ中、静岡県産の新米も入荷しています。価格は5キロで税込4623円です」
静岡県内のスーパーにも並び始めた、新米。
静岡県産の早場米「なつしずか」の価格は5キロ税込みで4623円です。
Q.価格に関してはどうですか?
ヒバリヤ 営業本部 山岸達也部長 ※冒頭からINS
「いや、高いです。思っていたよりも高いです(※INSここまで)」
Q.去年と比べるとどう?
「やっぱりすごく高い。1600円ぐらいは高い状況で」
去年と比べ、1.5倍ほどの高値に…。
依然として、コメ価格の高騰は続いているようです。
買い物客
「それは痛いですよ」
買い物客
「もう少し下がるかなと思っていたけど、ちょっと期待外れはあ、考えちゃう」
備蓄米は
一方で、同じコメ売り場には、備蓄米も
開店前には…。
こちらの店舗では、久しぶりの備蓄米の販売。
きょうは2021年産の備蓄米、5キロ700袋を店頭に並べました。
3日前に、急きょ入荷の連絡があったそうです。
開店と同時に…。
店員)はいどうぞ。ありがとうございます。お待ちのお客様?
客)ひとつ。
Q.備蓄米と新米、どちらを買う?
「備蓄米があれば、備蓄米を買う。安いから。だって倍違いますもんね」
備蓄米を購入した客
「きょうはすんなり買えて良かったです」
嶋田光希アナウンサー
「今日700袋入荷した備蓄米ですが、飛ぶように売れると言うわけではなく、開店から1時間が経った今も、このように高く積まれている」
ヒバリヤ 営業本部 山岸達也部長
「以前と比べると、ちょっと需要が少ない」
備蓄米を買い求める過熱ぶりが落ち着いたことに加え、新米が出始めたことで需要が分散しているそうです。
ヒバリヤ 営業本部 山岸達也部長
「契約まではスピード感がありました。契約以降は結構ズルズルしてしまって…ずっとうちはもう待っている状況で、結局新米も出てきたタイミングになってしまったので」
販売期限を今月末までにしていた随意契約の備蓄米ですが、契約された28万トンのうち、まだ10万トンは引き渡しができていません。

静岡市の飲食店は
静岡市の飲食店は、長引くコメの価格高騰に頭を悩ませています。
ブランド豚の「浜松ポーク」を、低温でじっくりと揚げたとんかつ。
ランチ限定で、ごはん・みそ汁・カレーがおかわり無料なのも、店の売りの一つです。
使うお米は、国産のブランド米にこだわっています。
ただ、コメ価格の高騰を受け、これまでの金額ではサービスの継続が困難に…。
やむなく8月1日から、定食メニューを一律300円値上げしました。
器いろ 飯田功さん
「止むに止まれず、値段も上げさせていただいて、客がその値段で納得して来てくれるかは、一種の賭けになっちゃいますけど」
毎年新米の時期を迎えると、地元のブランド米「静岡こしひかり」に切り替えます。
仕入れ価格は去年の2倍ほどになっていますが、今年も来月から提供予定で、ランチのおかわり無料サービスも継続するといいます。
器いろ 飯田功さん
「(おかわり無料も)やめるつもりはない。例えば1キロ5000円、6000円になっても続けるつもり。もう…乗り掛かった舟で行け!って感じ」
